メトロノームやチューナーは、これなくしては練習は出来ないというくらいに有用です。
ただ、間違った使い方をしている方を多々見かけます。
間違った使い方というのは、メトロノーム「に」合わせて演奏したり、チューナーを見「乍ら」練習したりするやり方です。
基本的な使い方は下記の通りです。
【メトロノーム】
1)メトロノームをかけ、音を聴く。
2)メトロノームと一緒に拍子を数える。
3)自分が数えている拍子に合わせて演奏する。
4)自分の出した音を聴いて、メトロノームの音と合っているか確認する。
※ 振り子式メトロノームに表示してある下のような区分には全く意味はありません。
楽譜にAllegroと書いてあるからといって132〜160で演奏しなければならないなどと言う
ルールはありません。
少なくとも19世紀以降の作曲家であれば、テンポを指示したければ「♩= 120」のように
指示します。
40〜56 / 56〜69 / 69〜92 / 92〜104 / 104〜132 / 132〜160 / 160〜184 / 184〜208
Largo / Adagio / Andante / Moderato / Allegretto / Allegro / Vivace / Presto
【チューナー】
チューニングは済んでいる前提です。ここでは12平均律にしておきます。
1)チューナーを目の前でなく脇に置き、演奏する。
2)音程が気になる箇所があれば、その音を真っ直ぐ伸ばしてからチューナーを見て確認。
3)ずれていたら、正しい音程で吹き直し、その音を記憶しておく。
4)記憶した正しい音を狙い乍ら、少し前から演奏する。
5)もう一度当該の音を伸ばしてから、チューナーを見て確認する。
※ 純正な音程で吹くとか、音律によって音程を変える、というような話はどの音も
プラスマイナス15cent以内の誤差で演奏出来るようになってから考えるましょう。